2006年7月3日月曜日

アイフル元社員の激白

アイフル元社員の激白―ニッポン借金病時代アイフル元社員の激白―ニッポン借金病時代
笠虎 崇

花伝社 2006-06
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猫次郎さんがブログで紹介していたので、「アイフル元社員の激白―ニッポン借金病時代」という本を読んでみました。

先日のアイフルの行政処分に乗った、タイムリーな出版なので、最初は元社員の暴露本的な内容に終始しているのかとも思いましたが、サラ金業界全体を眺める視点で客観的に書いてあり、決して"暴露本"ではありませんでした。

この本はアイフルの元社員のブログをまとめた本です。
作者は私よりだいぶ若い方のようですが、わかりやすく客観的にアイフルを中心としたサラ金業界について上手にまとめていて好感が持てました。
細かくひとつひとつ挙げて行けば、私とは考え方が異なる点もありますが、概ね共感できる内容です。

作者はアイフルの中でも特別評判が悪い「不動産担保ローン」を担当していたそうで、私が知らなかった融資の現場の話などは興味深く読むことができました。
これを読むと「アイフル被害対策全国会議」の言っていることが全部嘘のようにも思えてしまうのですが、実際は「どちらも真実」なのだと思います。
貸す側と借りる側、それぞれの立場でのそれぞれの視点からの考え方を知ることは、多重債務問題・金利問題を考えるにあたっては意義のあることだと思います。

先日のアイフルへの行政処分については「同じようなことは他のサラ金でもやっているはずなのに、なぜアイフルだけが処分されたのか」を、業界全体の勢力図を示しながら解説していて、これには私も目からウロコ、という感じでした。

マスコミの勉強不足やCM垂れ流しに対する批判などは、このブログで私が書いてきたことと共通する部分も多く(この作者さんの方がずっと上手に書いていますが)ありました。
連帯保証人になることの恐ろしさ(愚かさ)や、サラ金の影に隠れて債務者を圧迫している信販会社の問題など、借りる側にも貸す側にも参考になる切り口も多く、サラ金と付き合いのある人だけでなく、多くの人に読んでもらいたい内容です。

特に学校の先生に読んでいただき、借金の恐ろしさや金利のこと、連帯保証人のことなどを子どもたちにきちんと教育して欲しいと改めて感じました。