2010年12月31日金曜日

クレジットカード枠現金化の謎

年に1回、年末にしか更新しないこのブログですが、毎日何人かは検索などで古い記事を読みにきてくださっています。ありがとうございます。

今年のお題は表題の通り「クレジットカード枠の現金化」です。

消費者庁が利用しないように呼びかけるキャンペーンを始めるなどしてから、ニュースなどでも取り上げられるようになりましたが、総量規制と絡めて「新しい貸金業の形」のような説明がされている場合も少なくありません。

でも、この商売は決して目新しい物ではありません。
私が借金を抱えていた10年以上前にも、この手の業者は存在していました。
最近はネットなどでガンガン広告を打つなどして、露出度が上がってきたというだけです。

私の率直な感想は「まだこんな商売が成り立ってるのか~」です。
それが記事タイトルの「謎」という言葉に繋がっています。

この商売は「貸金業」ではありません。
もちろん貸金業の免許もいりません。
必要なのは中古商品の売り買いをするための「古物商」の許可だけです。
彼らは単に持ち込んできた商品を買い取っているだけの話で、ソフマップ買い取りセンターブランド品買い取り業者と同じです。
買い取る商品を「クレジットカードで買った新品商品」に限定している、というだけの話です。
しかも「手数料」と称して安く買い叩くのです。
パソコンやDVD、CD、ゲームソフトだったら、現金化業者に売るよりも、上記のソフマップ買い取りセンターの方がずっと高く買ってくれると思います。
ブランドバッグだって、上記のような買い取り専門店や質屋さんに行った方が手元に入るお金はずっと多いと思います。
物によっては、ネットオークションに出品すれば、購入した金額より高く売れる可能性もあります。

私が「カード枠現金化」なんて商売が「まだ成り立っているのかぁ」と驚いた理由は、10年前にはなかったネットオークションや、今ほど一般的ではなかった色々な商品の買い取り業者がそこら中にあふれているのに、わざわざ法外な「手数料」をぼったくるような「現金化」業者を利用するような人が今時いるとは思えなかったからです。

しかし、ただの「古物商」が、あたかも貸金業者的な広告を出すことによって、借金に苦しむ人たちのハートをつかんでしまっているようです。
上手なマーケティングだと感心します。

ハートをつかまれた方は、お世辞にもお利口だとは言えません。
つかまれたフリをして、アフィリエイトで情報を拡散しているような人たちも含め、こんな姑息な商売の片棒を担ぐようなことはしてほしくないなぁ、と思います。

残念ながら「姑息な商売」としか言えないのは、彼らがやっていることは「物を買い取る」ことだけで、古物商の許可さえ持っていれば、違法な商売ではないからです。
景表法違反とか、詐欺罪に問える可能性も指摘はされていますが、まだ実績はないと思います。

一方、このような業者を利用しなくとも、クレジットカードで買った商品をすぐに誰かに売ってしまうことは、クレジットカードの利用規約違反になります。
刑事罰は受けなくとも、規約違反でカード会社から残金一括返済を求められる、場合によっては訴えられる可能性があります。

私のサイトでは最初から繰り返し訴えていることですが

カードやローンで購入した物は
返済が終わるまではカード・ローン会社の物です


カードで買い物をすると、カード会社はすぐにお店に代金を支払っています(立替払い)。
ですから、カード会社にお金を払うまでは、カード会社からお金を借りている状態です。
その間、商品はカード会社から借りて使っているのと同じですから、当然勝手に第三者に売り飛ばしてはいけないのです。

債務整理するようなことになった場合、支払いの終わっていないけれど価値の残っている商品は、カード会社から返却を求められることがあります。
その時に「とっくに売り飛ばしてしまって手元にありません」では、債務整理の交渉にも不利に働きます。

カード会社の利用規約を破るというリスクを冒した上に、わざわざ高い手数料をぼったくる現金化業者に商品を売る、というのは、色々ある金策手段の中でも最も愚かな方法だということです。

今年の最初で最後の記事を読んでくださり、ありがとうございました。
来年はTwitterとの連携サービスを提供しているブログサービスに移行し、今年はほとんど何もできなかった「借金女王」としての活動をもう少しちゃんとできるようにしようと思っています。

良いお年をお迎えください。