2006年08月28日

F1 トルコGP

フェラーリチームの人たちにとっては、とっても複雑な心境のレース結果でしょう。

マッサくんはほぼ完璧なレース運びで、初ポールから初優勝。
本当は勝たなくてはならなかったシューマッハの方は、アロンソくんの前でフィニッシュすることができず、よもやの3位となりました。

フランス・ドイツでは、"勝利の女神さま"は、もうアロンソくんには飽きて、またフェラーリに微笑むことにしたのかと思っていましたが、やっぱりもう一度、アロンソくんに乗り換えたようです。

今日の女神さまの"いたずら"は、なんといってもセーフティーカーです。
多分、ガソリンを多めに積んでいたであろうシューマッハの作戦をあざ笑うかのように、なんとも絶妙なタイミングで導入されました。

つい先日、F1はオーバーテイクが少ない、という話題を取り上げたばかりですが、このイスタンブールのコースは、他のコースに比べるとオーバーテイクのポイントも多く、コース上でのバトルも結構楽しめました。

最後の最後まで、シューvsアロの直接バトルもあったわけですが、相変わらずアロンソくんの「守り」の走りは見事でした。

でも、本当は、アロンソくんは若いんだし、もっとガツガツ攻めて欲しい、という気もします。
ラップタイムを2秒も落として、ディフェンスに回るやり方は、利口なのかもしれませんが、若さが感じられません。
アロンソくんは「チャンピオンシップを考えれば2位で良いんだ」と、良く言えば「冷静な大人の発言」をするのですが、レースドライバーたる者、もっと貪欲に「勝ち」を狙って欲しい、という気もするのです。
シューマッハは、時に「そこまでしなくても」と思うような強引な作戦や走りで、ひたすら上の順位を狙います。その強引さは非難されることもありますが、それが本来のレースドライバーの本性ではないか、とも思うのです。

最近のF1ドライバーは二十歳そこそこでデビューしてくる子が増えています。
アロンソくんもそのひとりです。
もちろん、才能があるから若くしてF1に乗れるのでしょうが、若い子を連れてきた方がギャラも安いし、素直に周りの大人の言うことを聞いてくれるので御しやすい、というチームの思惑も透けて見えます。
時には、何のわだかまりもなく「勝ち」を捨てて、「負けない」走りに切り替えてくれるようなドライバーの方が、チームにとっては都合が良いと思います。
ティーンエイジャーの頃から"青田買い"しておいた子を、チームに都合の良い、アロンソくんのような"大人の"思想を持ったドライバーに育て、二十歳そこそこでF1に乗せてしまう、というやり方も、F1からバドルを奪っている要因のひとつのようにも思います。
アメリカのインディやチャンプカーで活躍したドライバーがF1でなかなか活躍できないのも、この辺りにその一因があるのかもしれませんね。
ニックネーム 借金女王 at 04:05 | Comment(4) | TrackBack(0) | スポーツ観戦-F1

2006年08月27日

そんなに"ネットは儲かる"のか?

ブログというシステムは、記事に直接コメントを書いてもらえたり、トラックバックで関連記事が自動的に集まってきたり、と、うまく活用すればとても楽しいと思うのですが、ブログのコメント欄やトラックバック機能を活用している人の中には、"金儲け"を目的としている人もたくさんいます。

一応このブログの←左サイドバーには「記事の内容と関係ないコメント・トラックバックはご遠慮ください」と表記してありますが、"金儲け"に必死になっている人たちは、そんな注意書きを読む余裕もないようですし、自動投稿ツールのようなソフトもあるようなので、余り効果はありません。
以前記事にした「eアフィリ」も、名指しで記事になっていても平気で宣伝投稿を続けてきますし、他にもアフィリエイトバナーを貼りまくったブログや、"儲かる"稼げる"を連呼しているけど、結局何だかよくわからないブログからのコメントやトラックバックもよくあります。

このようなコメント・トラックバックはこの「裏日記」に多くて、もうひとつのブログ「雑記帖」にはほとんど来ません。
「雑記帖」の方は、コメント欄をクローズにしてあるせいもあるでしょうが、トラックバックは開放してあるのに、今のところ被害は出ていません。
何故か不思議だったのですが、今日書き込まれた宣伝コメントを見て、気付きました。
この「裏日記」だけ「人気blogランキング」というのに登録していたのですが、どうやら、宣伝投稿をして回っている人の中にはこの「人気blogランキング」を自分の「宣伝先リスト」として利用している人が少なからずいるようなのです。
なので、人気「blogランキング」への登録は削除しました。

"金儲け"を目的としたブログは、イヤになるほど蔓延しています。
私もサイトやブログにアフィリエイト広告を掲載していますが、サーバ代やドメイン管理費の足しになれば、と思っているだけで、それ以上稼ぐ気もないですし、稼げるとも思っていません。
あくまでも記事を読んでもらうために、サイトやブログを運営しているのですが、広告収入を得るために作られたブログが最近はやたらと目に付きます。

"金儲け"を目的としたブログにも、色々な形態がありますが、中でも一番「怪しい」な、と思うのは「情報商材」を扱っているサイトです。
今日宣伝を書き込んできたブログもそうなのですが、"ネットで稼げる"という「情報」を売って、自分が儲けるらしいのです。

「情報商材」という言葉自体、私も最近知ったのですが、ネット上では色々な「情報」が売買されているようで、ヤフオクにも「情報」というカテゴリがあります。
こんな、いかにもインチキっぽい物を、誰が買うんだろうと思いますが、結構買う人もいるようです。
ヤフオクに出ている「情報」の中身を暴露しているサイトもいくつかありますが、概ねお金を出してまで買うような情報ではないように思います。

なんと、情報商材専門のオンラインショップまであります。
このショップで、例えば「借金返済」で検索してみると、どこの誰だかわからないような人が書いた「借金返済マニュアル」が出てきます。お値段も1万円前後します。
弁護士さんに相談しても5,000円ぐらいしかかからないのに、このような得体の知れないものに1万円も払う人が本当にいるのでしょうか。
私のサイトの債務整理情報も、サイトで無料で公開するのではなく「借金を減らす究極の方法!」などと題すれば、「情報商材」として1万円ぐらいで売れるのでしょうか。

今日宣伝投稿をしてきたブログは、ブログの中で「稼げる」「儲かる」を連呼し、「稼げる」「儲かる」を連呼している「情報商材販売サイト」に誘導しているブログです。情報商材販売サイトへのリンクには、アフィリエイト用のIDが仕込まれています。
コメント欄には、深夜のテレビ通販のように余りにもわざとらしすぎる"賞賛と感動の声"が何十件も書き込まれています。

この人も最初はこの「情報商材」を購入したようです。
その「情報」の中に、この「情報」を他人に紹介するという手法が書かれているのでしょう。

まず自分が買って、それを他人に紹介して、その紹介料で儲ける・・・

どこかで聞いたようなやり方です。
そう、

まるで、マルチ商法です。

私は、このブログに抗議のコメントを入れました。
でも、このブログの管理者は、自分が紹介しているのは「みんなが喜んでくれる情報」で、「知っていて損にならない情報」なのに、「どうしてそんなに不愉快になるのかわからない」という主旨のコメントを返してきました。
そして、私の抗議や「広告料を払ってね」という要求を「恐喝」だと非難してきました。
「みんな儲かる情報を欲しがっている」「稼げる情報は誰にとっても嬉しい」という思い込みに支配されてしまっているようです。

「自分はみんなに喜んでもらえる仕事をしている」
「この仕事を悪く言う人は、悪い人」
どこかで聞いたようなセリフです。
そう、

まるで、マルチ商法のディストリビューターです。

私は露骨に「稼げる」「儲かる」といって読者をあおり、結局はアフィリエイトリンクに誘導し、自分の儲けのために、他人のブログに恥じらいもなく宣伝投稿を繰り返すようなブログは、とても下品だと思うし、見るだけで不愉快になります。
こういうブログを作るのも、こういう怪しげな「情報商材」を買うのも本人の自由ですが、私は関わりたくもないし、見たくもありません。

本来"儲け話"というものは、自分しか知らないからこそ"儲かる"のです。
身内とか、親しい友人とか、信頼のおけるビジネスパートナーにしか教えないものです。
たいして親しくもない人が突然やってきて「儲かるよ」なんて言ってくるのは、マルチ商法か、内職商法か、株や先物取引等の投資詐欺ぐらいのものです。

ネットで儲かっている人も中にはいると思いますが、本当に儲かっている人は決して「儲かりますよ」なんて、ブログに宣伝投稿をして回るようなことはせず、こっそりひとりで儲けていると思います。

★8月28日追加
この記事を公開した直後から、まさにこの記事で紹介しているような、下品でインチキくさいブログが、次々と宣伝コメント・宣伝トラバをしてきます。
最初は消していたのですが、何だかゴキブリホイホイみたいでおもしろいので、消さないで残しておきます。(リンク先へのご訪問は自己責任でお願いします)
多分、自動ツールなどを使って、記事の中身も見ないで宣伝投稿をしまくっているのでしょう。
自分のやっていることを真っ向から批判している記事にまで宣伝投稿をするとは、恥も外聞も節操も何にもありません。"金の亡者"に成り果てた人間の本性丸出しの行為に、哀れみすら感じます。

★10月10日追加
この記事を公開して2ヶ月近く経った今でも、この記事への宣伝トラバは後を絶ちません。
管理も面倒になってきましたので、この記事のコメント欄・トラバ受付はクローズにします。
ニックネーム 借金女王 at 03:10 | サイト運営

2006年08月21日

もうすぐ開幕!!NFL

日本は当分残暑が続くようですが、アメリカではいよいよ今年もNFLシーズンが始まります。
興奮と感動のスーパーボウルから半年、プレシーズンゲームのTV中継も始まって、いよいよ盛り上がってきました。

今年はNFL JAPANも「開幕特集」サイトを立ち上げて、かなり気合を入れているようです。
残念ながら、NFLヨーロッパで活躍した木下くんはNFLチームには呼んでもらえなかったようですが、やはりあのアニメの影響なんでしょうか、以前よりはアメフトに関心を持つ人が増えてきているようです。

今年も色々と期待が膨らむNFLですが、昨日プレシーズンのオープニングゲームだったイーグルスvsレイダースの試合を観戦しました。
プレシーズンゲームの、しかも初戦ということで、メインのレギュラーメンバーは最初の1〜2シリーズで引っ込んでしまったのですが、特に昨シーズンはケガ等でほとんど出場できなかった、イーグルスのマクナブ、ウエストブルック、トロッターなどの元気な姿を久しぶりに見ることができて、何だかホッとしました。
先々シーズンはスーパーボウルまで行ったイーグルスが、昨シーズンは主要メンバーのケガ続出に加え、例のT.O騒動もあって、見るのも忍びなかったのですが、このゲームでは最初のシリーズで、絵に描いたようなタッチダウンを簡単に決めて見せてくれました。

レイダースの方はいつのものことですが、今年も良くわかりません。
ヘッドコーチが変わり、QBもセインツからヴィックのいとこのブルックスくんを連れてきたわけですが、相変わらずやる気があるのか、ないのか、全然わからないランディ・モスとか、やる気満々で強そうだけど意外と弱いウォーレン・サップは1プレイぐらいで、さっさと引っ込んでしまい、サイドラインで目立ってました。
でも、RBのジョーダンはいい感じに見えました。

ペイトリオッツやイーグルスの復活はあるのか、コルツは今度こそスーパーボウルに行けるのか、T.Oはダラスではうまくやれるのかなどなど、話題や見所は今年もたくさんありますが、何と言っても直近の楽しみは、Week1のマニング兄弟対決です。
アメリカでもこの話題でかなり盛り上がっているようです。

コルツはRBのエジュリン・ジェイムスくんがいなくなってしまったので、これまで以上にパス投げまくりの超ハイパーオフェンスをすることになるのでしょうか。
いっそのこと、ペイトンくんにはパス獲得ヤードでも、タッチダウン数でも、誰も真似できないようなすごい記録を作って欲しいです。
ジェリー・ライスも正式に引退したことだし、ハリソンくんとのコンビでの記録もどんどん伸ばして欲しいです。

NYジャイアンツは、3年目を迎えるイーライくんの真価が問われる年になると思います。そのシーズンの初戦が、偉大なお兄ちゃんとの対決になったわけですから、お兄ちゃんを踏み台にしてNFLのスターQBの座をもぎ取る、ぐらいの勢いで果敢に戦って欲しいです。
ジャイアンツには、ベテランRBのティキ・バーバーとか、とっても器用でパスキャッチのうまいTEのショッキーくんなど、イーライくんを盛り立てるキャラクターは揃っています。
後は、イーライくん自身がプレイオフでボコボコにやられた経験をどう生かして成長しているのかです。楽しみです。

開幕は現地時間の9月7日。
私も今年はCATVのSTBをダブルチューナーのHDDレコーダー内蔵型に変えたので、昨シーズン以上に録画体制はバッチリです。

今年は、どのチームがスーパーポウルまで辿り着くのでしょうか。
ニックネーム 借金女王 at 23:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ観戦-NFL/アメフト

2006年08月20日

「F1はつまらない」のか?

このブログに時々コメントやトラックバックをしてくださるStrikes Back!!さんが書いている「Fastest Lap」というブログは、専門的な視点からさまざまなモータースポーツについて言及しています。
私のようなミーハーなレースファンのブログとは違って、とても勉強になるブログなので、モータースポーツファンの方はぜひ読んでみてください。

先日、その「Fastest Lap」の記事からトラックバックをいただきました。



こちらの記事にコメントを書こうと思ったのですが、楽天広場の会員でないとコメントできないそうなので、この記事を読んだり、他の方の記事を読んだりして日ごろ思っていることを自分のブログに書いてみることにしました。

「最近のF1はつまらない」という声は、何年も前からあります。
その理由はStrikes Back!!さんも記事で書いてるように「バトルがない」「予定調和的」「車がカッコ悪い」というようなものや、「フジテレビの中継が下手くそ」とか「セナがいないから」なんていうものなど様々です。

「セナがいなくなってF1がつまらなくなった」という人は、もともとF1ファンではなく、セナのファンだったのでしょう。
「マイケル・ジョーダンがいなくなってNBAがつまらなくなった」と言っている人と同じで、どんなに素晴らしい選手が出てきたとしても、「セナが一番」「MJが一番」でなくては気が済まないだけのことなんだろうと思います。

「バトルがない」というのも、F1批判の王道的なコメントです。
確かにその通りです。
厳密に計算して究極の速さを目指して作られているF1の車だからこそ、簡単にラインも外せないし、決定的な速さの違いがない分、ズバッと抜くことがなかなかできません。

その点、Strikes Back!!さんが記事の中でF1と比較しているGP2はエキサイティングなレースです。F1と一緒にヨーロッパを回って、F1の前座レースのような形で行われているのですが、F1と同じコースを走っているのに、激しいバトルもオーバーテイクもあって、私も中継は夢中になって見ています。
2ヒート制で、2レース目は1レース目の1位から8位が逆順でグリッドにつく(1レース目の8位が2レース目のポールポジション)というシステムもエキサイティングでおもしろいです。

「レースの面白さはオーバーテイクだ」と思う人は、アメリカのNASCARやインディがおすすめです。オーバルコースを見渡せば、あっちもこっちもオーバーテイクシーンだらけです。前の車のスリップストリームを使って、まるで引き寄せられるかのように一気に近付いてズバッとオーバーテイクするシーンは、何度見てもワクワクします。

でも、オーバルのレースを「あんな競輪コースみたいな所をぐるぐる回るレースの何が面白いの?」と言う人もいます。
「オフロードや公道を走るラリーこそ、真の車の性能がわかるレースだよ」という人もいます。

で、私はどう思っているのかというと、F1もGP2もNASCARもWRCもGT選手権もそれぞれに面白くて好きです。それぞれに「楽しむポイント」が違うのです。
確かに同じ「モータースポーツ」ではありますが、「レースはこうあるべきだ」などと定義する必要はないと思いますし、比較する必要もないと思っています。
専門知識があればあるほど、自分なりの理想の車や理想のレースの形がより頭の中で具現化して、一応「モータースポーツの最高峰」と言われているF1がその理想と乖離することが嘆かわしくなるのかもしれません。
でもF1はF1だし、GP2はGP2です。どちらも面白いと思えば両方見れば良いし、F1がつまらないと思うならF1は見なければ良いと思います。

私も「F1はオーバーテイクやバトルが少ない」と思っています。
でも、だから「F1はつまらん」とは思っていません。F1の楽しみはそんな所にあるとは思っていないからです。
F1は単にドライバーやメカニックの腕を競うものではなく、長いスパンでの開発力・技術力、それを支える資金力や営業力、政治力までも含めた広い意味での「総合力」を競うレースだと思っています。
だから、F1に限っては、TCSでもマスダンパーでも可変ウイングでも、つけられる技術力と資金力があるならどんどんつければ良いと思っています。つけた結果、クルマがカッコ悪くなったとしても、それは主観の問題ですし、作る方も「見た目」を完全に無視するほどマーケティングを軽視はできないはずです。
ワンメイクのレースと違って、F1は最低限の決まりさえ守れば「カネにモノを言わせて」自由にクルマを作って良いレースです。コースに完成したクルマを持ち込む前から、レースは始まっているとも言えます。だから、何でもどんどん付ければ良いと思います。

時に実力よりもスポンサー力重視でドライバーが選ばれるのも、F1に限っては反対しません。ドライバーも「総合力」の中では1パーツに過ぎないのがF1です。
勝つと、表面上はドライバー個人が称えられ、祝福を一身に浴びているように見えますが、特にヨーロッパでは、F1の勝敗によってメーカーの売り上げは相当左右されると聞きます。
湯水のようにお金を使ってF1に参戦するのは、やはりそれなりの「見返り」があるからです。「大きな見返り」のために「大きな投資」をしているのです。
そういう意味で、F1は大げさに言えば「世界経済の縮図」です。
さわやかなスポーツマンシップとは程遠い「生臭さ」が漂っているのです。
確かにコース上でのバトルはありませんが、クルマをコースに並べるまでに様々な「バトル」があります。
私はそこが他のカテゴリにはない「F1のおもしろさ」だと思って見ているので、インディでオーバーテイクがないと腹が立ちますが、F1でオーバーテイクがなくてもあまりがっかりしないのです。

この所、F1からはプライベートチームがどんどん撤退し、メーカー系チームばかりになりつつあります。
これは、単に資金面でプライベートチームがメーカー系にかなわいということだけではなく、様々な思惑がうごめくF1の世界は「純粋にレースだけを仕事にしたい」という人たちにとっては決して居心地の良い場所ではないからなのかもしれません。
エディ・ジョーダンがチームを売ってF1から去った後、どこかのゴルフトーナメントでキャディをやっているのを見ましたが、彼はF1の中継では見たことがないような穏やかな笑顔を終始見せていました。
純粋な「レース屋さん」にとって居心地が悪い世界だということは、純粋な「レースファン」にとって魅力的でない世界だということなのでしょう。
だから、「純粋にレースを、コース上のバトルを楽しみたい」という人にとって、F1は物足りないのかもしれません。

でも、私はこうした生臭い部分も含めてF1を楽しんでいます。
紛争の火種があちこちにあるF1が、これからどこに進んでいくのかわかりませんが、私はF1が楽しめるうちは楽しんで見ようと思っていますし、楽しめなくなれば見なくなるだけだと思っています。

★8月21日追記
Strikes Back!!さんがこの記事に対するお返事記事をアップされました。

以下、その記事を読んでの所感です。
続きを読む
ニックネーム 借金女王 at 16:20 | Comment(4) | TrackBack(2) | スポーツ観戦-F1

2006年08月14日

椿 三十郎

椿三十郎椿三十郎
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私がクロサワ映画ファンだということは、サイトのプロフィールとか、このブログでも書いています。
甲乙つけがたいクロサワ作品の中でも、この「椿三十郎」は何も考えずに楽しめる、エンターテイメントに溢れた作品です。
私はテレビで放送しているのを見たり、DVDを借りてきたりして、学生時代から年に2〜3回見続けています。何度見ても飽きません。
「日本映画は難解・暗い・おもしろくない」と見もしないで最初から決め付けている人も少なくありませんが、わかりやすく軽快なテンポで進むストーリーと、お家騒動を扱いながら、どこか間抜けでお気楽なキャラクターたちが"映画のおもしろさ"を存分に味あわせてくれます。

多分、他の映画やテレビドラマなどで見たような設定やシーンが出てくるはずです。
この作品は、同じ"三十郎" が活躍する「用心棒」と並んで、内外を問わずさまざまな作品に「パクられて」います。それだけ誰が見てもおもしろい、ということです。
難しさも堅苦しさも皆無なので、クロサワ映画初心者にもおススメの作品です。

見所は色々ありますが、三船さん演じる三十郎にくっついて回る、気概はあるけど世間はまったく知らない青年侍グループの中には、加山雄三さんや田中邦衛さんがいます。40年以上前の作品ですから、ふたりとも若いです。でも、今の雰囲気が漂っていて、おもしろいです。

また、ラストの方の、仲代達也さんと三船さんのタイマン抜刀対決は圧巻です。
今のようなCG技術はもちろんありませんから、人の動きだけで「るろうに剣心」のような、ハイスピード抜刀術を披露しなくてはならなかったわけです。
そのために三船さんはスタッフと何度も打ち合わせをして、そのシーン専用の刀を、重さや形や長さに徹底的にこだわって作ったそうです。
また「刀を抜いて一番速く斬るにはどうすれば良いか」を考えて、刀の抜き方、振り方を徹底的に研究したそうです。
で、結局三船さんはどんな刀を使って、どんな抜き方、斬り方をするのか、ぜひ映画を見てください。普通に見ていると、余りにも速くて多分全然見えないと思いますので、スロー再生で見てください。
普通に刀を抜いてから普通に上や横から振り下ろすのでは間に合わないのです。

今回なぜこの作品を記事にしたのかというと、実は今度この作品がリメイクされるらしいのです。
監督の森田芳光さんは、私より少し年上で、自主映画出身の監督ですから、多分黒澤さんには多大な影響を受けていると思います。
森田監督はデビュー当初は「気鋭の新進監督」でした。ハードボイルト系のイメージが強かった松田優作さんを、ただの家庭教師役に迎えた「家族ゲーム」をはじめ、初期の森田作品は、自主映画色たっぷりのヘンな設定やヘンな映像が満載でした。
その後、大ヒットした「失楽園」など、普通の映画監督(良く言えばプロっぽくなった)になってしまったような気がしていました。

その森田監督が、織田裕二くんを擁して「椿三十郎」をリメイクする、というニュースを聞いて、私はちょっとびっくりしました。
黒澤監督と森田監督も結びつかなかったし、三船さんと織田くんも全然結びつきません。"三十郎"は、得体の知れない汚い浪人なんですが、織田くんがやると、ちょっとさわやかすぎて、怪しい感じが薄れてしまうような気がします。

「椿三十郎」の中では、"赤い椿"と"白い椿"がキーワードになっている部分があって、モノクロ映画では表現しにくい「色」を、カラー映画でどう表現してくれるのかは、唯一楽しみな点ですが、後はどうでしょうか。

昔のクロサワ作品がリメイクされるというのは、私にとっては、宝箱に入れて大事にしまってあった宝物を、いつの間にか他人に取られ、みんなに見せびらかされているような気分です。
正直なところ「黒澤さんの映画はそっとしておいてよ」と思います。
そう思っている人は少なくないと思いますし、森田監督よりも黒澤さんや三船さんの年代に近いような人たちは「森田?誰だ?クロサワをリメイクするなんておこがましい」と思っているかもしれません。

それでもあえて「世界のクロサワ」にチャレンジする森田監督にも敬意を表したいと思います。「奇才・森田」の切れ味は「世界のクロサワ」を脅かすことができるでしょうか。



ニックネーム 借金女王 at 16:03 | Comment(2) | TrackBack(4) | 映画&テレビ

2006年08月07日

パイレーツ・オブ・カリビアン

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最近F1のネタしか書いていないので、たまには映画ネタを・・・とはいっても、"スターウォーズEP3"以来、映画館には行っていません。
レンタルやCATVで週に1〜2本は見ているのですが、なかなか"これは!"と思う作品はありませんでした。
そんな中、まったく期待しないで見たのに、思いの他おもしろかったのが、パイレーツ・オブ・カリビアンでした。

ディズニーランドのアトラクション"カリブの海賊"を映画化した作品ですが、アトラクションの中のシーンが忠実に映像で再現されていて、久しく行っていないディズニーランドにもまた行きたくなりました。
お話としては単純だし、お気楽だし、どちらかと言えば子供向けの映画でしょうが、大人でもじゅうぶん楽しめます。
何も考えなくて良いので、暑い夏にアイスクリームでも食べながら見るには最適だと思います。
映像も細かいところまでしっかり作りこんであって、さすが「ディズニー映画」です。

それにしてもジョニー・デップは良いですね。
強いんだか弱いんだか、いいヤツだか悪いヤツだかわからないけれど、不思議な魅力で周囲を引きつけてしまうキャプテン・ジャックは、彼にしか演じられなかったと思います。
もともと好きな俳優さんですが、更にお気に入りになりました。

ところでこの映画、どうして"パイレーツ・オブ・カリビアン"という原題をそのまま邦題にしてしまったのかが不思議です。
ディズニーランドのアトラクションもオープン当初から"カリブの海賊"なのだから、映画の邦題も"カリブの海賊"にした方が、わかりやすかったと思います。
私もプレビュー記事を見るまでは"カリブの海賊"の映画化だとは気付きませんでした。

「海賊モノ」って、夢とロマンと冒険に満ちているものが多くて、映画でも本でもアニメでも、小さい頃からわくわく、ドキドキしながら見ていたような記憶があります。
私は映画の醍醐味は、あり得ないような冒険をしたり、行ったこともないような場所に行ったり、見たこともない生き物の姿が見られるところにもあると思っています。
だから、いかにもありそうな、フツーの恋愛映画とかホームドラマは私はあまり好きではありません。
そんなわけで、今でも"ワンピース"は毎週欠かさず喜んで見ています。



ニックネーム 借金女王 at 23:57 | Comment(3) | TrackBack(1) | 映画&テレビ

2006年08月06日

F1 ハンガリーGP

猛暑のフランス・ドイツの後は、異常なほど低温のハンガリーでのレース。
しかも久しぶりのウェットレースになり、レース展開は天候同様大荒れとなりました。

そもそも、波乱の予兆は金曜日のフリー走行からありました。
チャンピオン・アロンソくんが、フリー走行中に他車の進路を妨害したということで、予選タイムに2秒加算されるペナルティを課せられてしまいました。
ハンガリーのコースは短いので2秒のロスは致命的です。
これは圧倒的にシューマッハ有利と思いきや、翌日土曜日のフリー走行で、今度はシューマッハが赤旗無視の追い越しを行ったという理由で、アロンソくんとまったく同じペナルティをもらったのです。

そしてレース当日は、予想もしていなかった完全ウェットのレースとなりました。

長くF1を見ていますが、ウェットレースはこれまでフェラーリに有利に働くことが多かったので、中継が始まって、雨が降っているのを見たときは、密かに喜んでいました。
予選で後方グリッドに沈んだフェラーリが、雨のレースでは圧倒的な速さを見せ、15台以上をパスして優勝したレースも何度かあったように記憶しています。

ところが、レースが始まってみると、ウェットではここ数年、ミシュランより断然優位だったはずのブリヂストンタイヤのパフォーマンスがまったく上がらず、シューマッハはあっさりとアロンソくんに周回遅れにされてしまいました。

その後セフティーカーが入って周回遅れは取り戻し、コースが乾くに連れてシューマッハのペースも上がったものの、「ちよっと追いつかないなぁ」と諦めていたところに、アロンソくんの突然のリタイヤ。
去年から考えても、ほとんどミスのなかったルノーのピットクルーがついにミスをしてしまったのでしょうか。タイヤの付け損ないのように見えました。

これで、トップには追いつかないものの、2位が取れそうになってきたシューマッハは、コースが完全にドライになっても、レインタイヤのままコースに留まるという、一種の「賭け」に出ました。
他車が続々とドライタイヤに履き替えて、猛追してくる中、シューマッハは必死で順位をキープしようと頑張りましたが、結局無理をしすぎてしまったのか、残り3周ということろでリタイヤとなってしまいました。

私はこれですっかり放心状態になってしまったのですが、ふと気付くと、トップを快走しているのは、ホンダのジェイソン・バトンくんでした。

なんと、ついに

ホンダが優勝しました。

ドライバーのバトンくんにとっても、悲願の初優勝です。

F1の表彰台に"君が代"が流れるのを初めて聞きました。
まだまだ当分先のことだろうと思っていたのですが、荒れたレース展開に助けられたとはいえ、純粋な日本のチームがF1で優勝するのを見るのは、やはり嬉しいものです。

これでF1は2週間の夏休みに入ります。
レースは大波乱だったものの、チャンピオン争いのポイント差はまったく変わりませんでした。
残りレース数が減った分、アロンソくんが有利になったかもしれません。
フェラーリファンとしては、奇跡の逆転優勝を祈りながら、残りのレースを楽しみに観戦して行こうと思います。
ニックネーム 借金女王 at 23:55 | Comment(1) | TrackBack(1) | スポーツ観戦-F1