2004年03月29日

ゴジラが終わる(旧blogより転載)

私はゴジラ映画が大好きです。ゴジラの話を始めると止まらなくなります。
最初のゴジラ映画は、昭和29年に公開されました。もちろんモノクロ映画で、ゴジラの全身の姿が登場するのは、映画の後半に差し掛かってからです。
それまでは、ゴジラの足跡とか、目のアップが出てくるだけで、観客に「どんなに巨大で恐ろしい怪獣が出てくるのだろう」という恐怖感をあおりに煽ってから、満を持して登場するのです。

以来50年。
ゴジラ映画は27本作られてきました。

50年の歴史の中で、ゴジラは時には人にとっての脅威として、時には「正義の味方」にもなりました。
その姿形も、かなり変遷しています。
身長でさえも、設定上の都合で、50m〜100mの幅で変わっています。
ゴジラのフギュアは、熱心なコレクターもいる奥深い世界です。「モスラvsゴジラ」の時のゴジラは「モスゴジ」、「キングコングvsゴジラ」の時のゴジラは「キンゴジ」と呼ばれ、マニアには一目で区別がつきます。
中でも、一番カッコいいと言われているのは、「ゴジラVSビオランテ」の時のゴジラ、「ビオゴジ」です。
私も歴代のゴジラの中では、ビオゴジが一番シャープで迫力のあるゴジラだと思います。

私は映画が好きですが、「駄作」だと思う作品は人前でも酷評します。一般に人気のある作品でも、嫌いな物は嫌いです。最近では「タイタニック」が私の酷評を受けました。

しかし、ゴジラ映画だけは特別です。
特に1960年代後半から70年代に撮られたゴジラ映画は、完全に子供向けになってしまい、ゴジラは正義の味方となって、空を飛んだり、公開当時にはやっていた「シェー」のポーズをしたり、とんでもないことになっています。
ゴジラの容姿も、子供ウケするように、まん丸のかわいいツブラな瞳になっていますし、特撮もかなりいい加減です。
それでも、私はゴジラが出ている、というだけで全部許してしまいます。
多分、「ゴジラ」という俳優のファンなんだと思います。

ゴジラには、私を魅了して止まない仕草があります。
それはシッポです。
ゴジラのイラストなどを見ると、ゴジラのシッポはとても短いのですが、実際のゴジラのシッポはとても長いです。上に伸ばせば、頭よりずっと上です。
そのシッポは、ゴジラが何をしている時でも、絶えず動いているのです。
あの意味のない動きが愛しくてたまらないのです。
撮影の時は、ゴジラのシッポ担当の助監督さんがついて、ヒモでつないだゴジラのシッポを滑車を使って、絶えず動かしているそうです。
そしてこのシッポは、ただ意味もなく動くだけでなく、ゴジラの大切な武器でもあります。
ゴジラの攻撃技と言えば、口から吐き出す火炎放射を誰でも挙げると思いますが、実は「シッポチョップ」もすごい破壊力なのです。
接近戦では、火炎放射よりも、断然シッポチョップです。

まだまだゴジラの話をするとキリがないのですが、50周年を迎えた今年、「ラスト・ゴジラ」が公開されることになりました。
これまでも、何年かの沈黙を破って何本か連続で公開されることがあったゴジラ映画なので、本当に「ラスト」かどうかわかりません。
でも、今の映画はほとんどがCGになってしまって、ゴジラのような「特撮もの」は廃れる一方です。ゴジラを作ってきた東宝の撮影所からも、特撮用のプールなどがなくなってしまうらしいので、「特撮」としてのゴジラ映画は本当にラストかもしれません。
CGで作られたゴジラは全然見たくありません。
ゴジラは人間が着ぐるみを着て動いているからこそ、あの独特の動きができたのです。
ハリウッドでリメイクされた、インチキゴジラを例に挙げるまでもなく、CGのゴジラは「ゴジラ」ではありません。

さて、そのラストゴジラなのですが、最近出演者が発表になりました。
これまでのゴジラ映画のメインキャストの俳優さんは、映画俳優さんばかりで、人気先行のタレントさんが起用されるようなことはありませんでした。
最近の作品で、タレントの釈由美子さんが主役に抜擢され、ちょっと驚いたのですが、思った以上に良い感じにハマっていました。
だから、このラストゴジラも見ないとわからないのですが、TOKIOの松岡くんが主役なんだそうです。
別に松岡くんのことは嫌いではありませんが、よりによってゴジラ映画に、ジャニーズを出すことはないだろう、と思います。
しかも「ラスト・ゴジラ」です。
昔からのゴジラファンにとっては、大切な作品になるはずです。初日から並んで見たい人も大勢いるでしょう。
それなのに、ゴジラ映画なんか見たこともない、ジャニーズファンのお姉ちゃんたちに映画館を占拠されてしまうのは、ゴジラファンとしては、納得の行かないものがあります。
どんなに大物俳優が出ていても、ゴジラ映画の主役は、あくまでもゴジラなのです。
私は、ゴジラが出ていさえすれば、ストーリーはどうでも良い、と言っても過言ではありません。
しかし、「ゴジラのお話」でないと困ります。
ラストゴジラには、松岡くんと一緒に菊川伶さんも出るそうです。「ゴジラを絡めたショボイ恋愛映画」なんてことになったら、本当に許せません。
ラストなのですから、ゴジラには思う存分暴れまわって、シッポチョップを炸裂させて欲しいと思っています。
シッポチョップで、ジャニーズファンのお姉ちゃんたちなんか、なぎ払ってしまえ〜!

★記事転載に当たっての追記(2006年3月)★

最後のゴジラ映画は、私の心配をヨソに、かなり良いできでした。
これならゴジラも安心して「成仏」できたと思います。
永遠のライバルだったキングギドラや、ハリウッドでリメイクされたインチキゴジラも完全に撃破し、ゴジラはやっぱり「最強」だということを、理屈抜きに示してくれました。
また、ゴジラのみならず、「東宝特撮映画すべてへのレクイエム」という面もあって、往年の東宝特撮ファンにはたまらない設定とキャラクターと出演俳優さんで固められていました。

ゴジラよ、永遠に。

ニックネーム 借金女王 at 00:00 | TrackBack(0) | 映画&テレビ
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