新方式の予選は、最初の15分のセッションでいきなりレッドフラッグが出る波乱含みのスタートとなりました。
過去2年間、F1の予選は1台づつ順番に走ってタイムを競う方式でしたが、これが今年から短い時間の中で一斉にコースインをして、自由に走ってタイムを出す3年前のパターンに戻ると聞いて、
"フェラーリひと筋・15年"
の私は、実は密かにほくそ笑んでいました。
他の車がいない、1台づつのアタックは、ドライバーのテクニックと集中力がタイムを出す要因になるわけですが、他の車がいる中でタイムを出すためには、ドライバーのテクニックと集中力に加えて、いかに他の車にひっかからずに、クリアなラップが取れるのか、ということも大切ですし、セッションのどのタイミングでタイムを出すか、という駆け引きも重要になってきます。
つまり、ドライバーのテクニックに加えて、チームの駆け引き・戦略が予選結果に影響を及ぼすことになるわけです。
駆け引き・戦略といえば、フェラーリのテクニカル・ディレクター、ロス・ブラウンです。この人の戦略なしに、フェラーリの6連覇はあり得ませんでした。
単に「速く走る」だけではなく、駆け引き・戦略が大切な予選方式は、まさに「ロス向き」だと思ったわけです。
「レースなんだから、駆け引きや戦略ではなく、純粋に速さで勝負しろ」という人もいると思いますが、純粋な速さだけを競うレースを見たい人は、F1ではなく、NASCARとかINDYでも見てください。
単に速いドライバーを連れてきて乗せるだけでは、絶対に勝てないのがF1の面白さです。速いドライバーだけでなく、「資金力」「技術力」「戦術」も揃っていなければ勝てません。
そして、駆け引き・戦略がものを言う予選で、見事フェラーリのシューマッハが去年の不振を吹き飛ばすような
復活のポールポジション
を獲得しました。
新加入のマッサくんも2番手タイムを出し、フェラーリが久し振りのフロントロー独占です。
他のチームを出し抜いて、かなり早めの時間帯からタイムアタックを開始し、いいタイムを先に出したことで、ライバルチームの作戦を狂わせ、慌てさせることができたのではないかと思います。
今シーズンのフェラーリは、去年のリベンジを果たしてくれそうです



