スーパーボウルMVPのウォードが、ソウル名誉市民に
第40回スーパーボウルMVPに輝いたピッツバーグ・スティーラーズのWRハインズ・ウォードが、生まれ故郷の韓国ソウル市を訪れ、名誉市民権を授与された。韓国人の母と、アフリカン・アメリカンの軍人を父に持つウォードはソウルで生まれたが、彼が赤ん坊の間にアメリカへと移住した。その後、両親は離婚し、ウォードは母親の手で育てられた。
大人になって初めて韓国を訪れたウォードは、涙を浮かべながら「かつて自分は韓国人だと明かすのを恥ずかしく思っていたことを謝罪したい。(名誉市民権をもらい)とても感動している。これは、俺にとって本当に大きな意味を持つことだ」とコメントした。ウォードの訪韓は韓国メディアに大きく取り上げられ、大統領とも面会した。また、彼と同じ韓国と他の人種を親に持つハーフの子供たちの下を訪問している。
2006年4月7日 NFL JAPAN
ハインズは派手ではないけれど、チームプレイに徹した良いレシーバーです。
自分がパスターゲットでない時も手を抜かずにしっかりブロックするし、中継を見ていると、ゲーム中に若いQBのロスリスバーガーに笑顔で声をかけるシーンなどもよく映し出されます。
スーパーボウルでも、彼のプレイが優勝を手繰り寄せたことは間違いありませんし、MVPを受賞したのも当然だと思います。
ハインズのお母さんが韓国人だということは、中継でも紹介されていたので知っていましたが、彼自身もソウル生まれだとは知りませんでした。
先日のWBCの日韓戦にも応援に来ていてインタビューもされていましたが、日本の中継陣 は完全無視で、イチローイチローと騒いでいたので、結局彼がインタビューで何を話していたのかはさっぱりわかりませんでした。
そのWBCなんですが、韓国が日本の優勝にケチをつけた報道をしていたのは皆さんご存知だと思います。
「韓国の方が勝率は上」「直接対決では韓国が勝っている」というのが、韓国側の言い分で、「日本の優勝は恥ずかしい」とか「日本の優勝は誇れない」という話でしたよね。
韓国がハインズをお母さんともに旅費まで負担して招待し、名誉市民に選んで表彰したこと自体は素晴らしいことだと思うのですが、彼がスーパーボウルMVPを獲得するまでの道のりを見ると、彼の所属するピッツバーグ・スティーラーズは一番下のシード順でギリギリプレイオフに滑り込み、レギュラーシーズンでは大敗したコルツにプレイオフでリベンジして、スーパーボウルまで進出したわけです。
レギュラーシーズンの勝率の低さや、直接対決で負けたチームとの再戦で勝って優勝した、ということでは、WBCの日本チームと同じようなものです。
WBCの日本の優勝が「恥ずかしい」「誇れない」と言うなら、ハインズのMVPだって「恥ずかしい」「誇れない」ということにならないのでしょうか。
ソウルでのハインズの受賞スピーチは、たまたまCNNで見ましたが、ハインズはとても感激していて、涙を流しながらのスピーチで、私もちょっとグッと来てしまいました。
黒人と韓国人のハーフということで、小さい頃は辛い思いもたくさんしてきたのかなぁ、と感じます。
そんな彼を讃えて表彰した韓国とソウル市を評価はしますが、私としてはWBCの日本の優勝にケチをつけておきながら、ハインズを讃える韓国に政治的な物を感じずにはいられなくなります。
スポーツの国際試合に政治的な匂いが漂うことは、ある程度止むを得ないと思いますが、少しはそれを隠そうとするポーズを取るぐらいの品性はどの国にも持っていて欲しいと思います。



