この記事を書きながらザッと周りを見渡しても、PC本体や周辺機器はもちろん、カーテンやラグマットなどのインテリア、マグカップとその中に入っているお茶、本やCD、今着ている服やつけている基礎化粧品も全部ネットで買ったものです。
値段も概ねネットの方が安いですし、お店から荷物を抱えて帰ってこなくても家まで届けてくれるし、夜中でもひとりでじっくり選べるので、日々の食品や日用品以外のお買い物は、ほとんどネットショップを利用しています。
私のネットショッピング歴は約10年になります。
記念すべき、はじめてのネットショッピングは今は亡き勤務先の会社からでした。
注文先は「アスクル」というオフィス用品のデリバリーショップです。
今ではこの手の小規模企業やSOHO向けショップはたくさんありますが、当時はまだ珍しい存在でした。オフィス用品は、たとえばコピー用紙なら、何千枚・何万枚の単位で発注しないと届けてもらえないのがまだ当たり前の時代でした。
そんな時代に、このアスクルさんは、コピー用紙500枚、振替伝票一冊でも届けてくれたし、いわゆる事務用品だけでなく、椅子や机などの大物から、お茶葉やお菓子、ティッシュやゴミ袋など、事務所で使いそうな物はたいてい揃っていて、値段も割と安かったので、会社で愛用していました。
分厚いカタログが定期的に届いて、FAXで注文すれば翌日に届きました。(「アスクル」の由来は「明日来る」だそうです。)でも、FAXだと1回で届かなかったりして、忙しい時などはちょっと面倒でした。送信したつもりで、通信エラーで送信されていなかったこともありました。
そんなある日アスクルさんから「インターネットで注文できるようになった」と、通知が来ました。
とは言っても、10年前の話です。
Windows98が出たばかり、インターネットの回線もダイヤルアップで従量制課金の時代。やっと64KbpsのISDN回線が普及してきたところで、今のようにWebサイト上で商品をゆっくり選んでいると、とんでもない通信料がかかってしまいます。
ですから、「ネット注文」とは言っても、カタログから商品を選び、オフラインで注文書を作成して送信する、という方法です。
それでも、当時は「インターネットで注文できるなんてすごい!!」と思いました。
注文書を作成してネットで送信するソフトがアスクルさんから送られてきました。
確かDosベースの、地味な画面のソフトだったと思います。
起動すると注文書の画面が出てきて、そこにカタログを見て商品コードを打ち込みます。詳しい送信方法はもう記憶の彼方ですが、とにかくメーラーを立ち上げることもなく、送信先のアドレスを入力することもなく送信できたことは確かで、それだけでも「すごい最新技術!」と大感動した思い出があります。
それが、私のネットショッピング初体験です。
今では地味なDosベースのソフトから注文しなくても、アスクルさんにもちゃんとしたネットショップがあります。
その名も「ぽちっとアスクル」
「わずか10年」と言うべきか、「10年もの時を経て」と言うべきなのか、とにかくこんなに成長したアスクルさんのネットショップを見て、しばらく離れていた子供の出世した姿を見たような気分になりました。
東急ハンズの文具コーナーのように「ちょっとおしゃれだけど値段は高い」でもなく、100円ショップのように「値段は安いけどチャチ」なものでもなく、いわゆる「事務用品の王道」のような物が小ロットで買えます。
個人で必要になることはそう頻繁にはないかもしれませんが、最近は街の文房具屋さんもほとんど見かけないので、いざ必要な時にどこに買いに行けば良いのかわからないものです。
そういう時のために、ブックマークしておこうと思います。
約10年前に、アスクルさんの地味なソフトで作った注文書をダイアルアップ回線で送信することから始まった私のネットショッピングライフは、今や私の生活の一部です。
快適さも便利さも品揃えも10年前とは比べ物にならないほど進化しましたが、私のライフスタイルもそれに合わせて少しはグレードアップしている・・・かな?


