あまり更新頻度の高くないこのブログですが、いつも読んでいただいてありがとうございます。
このブログは、サイトの内容からは外れて、私の個人的な興味や関心を綴っています。
スポーツの観戦記や映画のレビュー、パソコンなどデジ物関係の話や大好きなキティちゃんのことなど、何の脈絡もありませんが、どれも私のお気に入りです。
好きなこと、語れることはだいだい書いてきたつもりでしたが、昨日テレビを見ていて、まだ書いていないことがあることに気付きました。
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普段民放はほとんど見ないので、こんなドラマが放送されることはまったく知らなかったのですが、たまたまチャンネルを切り替えていたら偶然始まったところで、結局最後まで見入ってしまいました。
ドラマそのものも鎌田敏夫さんの脚本で、まぁ良くできていたと思いますが、それ以上に個人的なノスタルジーを覚えました。
以前の記事にも書いているかもしれませんが、私は今はPCを使う仕事で生計を立て、「借金問題」という現実社会にどっぷり浸った問題に取り組んでいますが、大学では日本文学を専攻していました。
そして三島由紀夫をテーマに卒論を書きました。
その卒論の提出日が、平成元年1月8日でした。
平成になった最初の日です。
昭和最後の日、私は四畳半のアパートのコタツの中で書き上げた卒論の最終チェックをしていました。そこに昭和天皇が亡くなったニュースが飛び込んできました。
"日本"にこだわり、"天皇"と"日本人"について思い続けていた三島。
昭和元年生まれで、昭和と同い年だった三島。
その三島由紀夫がもし生きていたら、この知らせをどんな思いで受け止めるだろう・・・
そう考えると、出来上がったばかりの卒論に何か書き足さずにはいられなくなりました。
俯瞰で、雪が降り積もる皇居を映すだけの動かないテレビの画面を見ながら、朝までかかって原稿用紙30枚程度の「追記」を書き上げ、一睡もしないまま大学に卒論を提出しに行きました。
それが、私の平成第1日目でした。
高校2年生の頃から三島作品が好きで読みふけり、大学に入ってからも同じ作品を何度も読み返し、卒論で取り上げる作品は、線を引いたり付箋をつけてボロボロになってしまうので、同じ文庫本を3回も買い直したほどです。
その反動なのか、その卒論提出以降は、今日まで一度も三島由紀夫の小説を読んでいません。
エッセイとか、「三島没後○周年特集」というような記事などは読みましたが、小説は読みませんでした。
三島に限らず、その後の私は「文学」とは縁遠くなりました。
大学時代は、三島だけでなく「昭和文学漬け」の生活で、私の狭いアパートは古書店めぐりで買った小説や批評の本が山積みになっていました。女子大生の部屋だというのに、古書独特のホコリっぽさとカビ臭さの漂う部屋でした。
卒論が終わり、卒業が決まった時点で、その本の大半を古書店に売ったり、大学院に進む同級生にあげてしまいました。
その後は、仕事で必要な知識を得るための本を読んでも、落ち着いて文学作品を読む、という時間はほとんどありませんでした。
唯一、社会人になってから傾倒したある作家がいるのですが、その話はまたいずれしたいと思います。
ドラマ「鹿鳴館」で久しぶりに三島由紀夫に触れて、平成最初の日の朝に卒論を書く筆を置いてから今日までのことが、私の頭の中に流れ込んで来ました。
あれからもう、20年近く経ってしまったのだということを、改めて実感しました。
そして、10代の頃は、あまり気にもならなかったし、自分の中では「好きではない」作品に分類していた「鹿鳴館」も、今読めば、あの当時とは違った視点で読めるような気がしてきました。
当時、好きで何度も読み返し、今でもいくつかのフレーズを諳んじて言えるほどの作品も、オトナになった(はずの)私が読めば、また違った思いが沸くかもしれない、と思いました。
三島以外にも、学生時代は実に多くの作家・作品に触れましたが、その中には、好きだった作品も二度と読みたくないと思った作品もあります。「この人はまったく理解できない」と思った作家もいます。
そういった作品や作家にも、もう一度触れてみたいな、という気がしてきました。
というわけで、若い純粋な心を持っていた頃に触れた「文学」を、20年の時を経て、世の中にもまれ、すっかり擦れてしまった心で、もう一度紐解いてみようかと思っています。
誰でも知っているようなメジャーな作品は、このブログでレビューも書いてみようと思っています。
私は大学のゼミでも、教授に「キミはバカだねぇ」としょっちゅう言われていた落ちこぼれ学生でした。
私のいたゼミは、ほとんどの卒業生が教員になるか大学院に進み、その後も「文学」と生きています。
私のように文学とは何の縁もないような"浮世"で生きている者が語る「文学」は、漢字で「文学」と書けるほど立派なものではありません。
その辺にいるオバサンが、井戸端会議のついでに語るような、軽い"ブンガク"レビューですが、不定期に書こうと思っていますので、良かったらお付き合いください。
というわけで、明日は「ブックオフ」に行ってきます。



