アグリさんチームの撤退以来、今シーズンは全然F1の記事を書いていませんでしたが、あっという間にシーズンは進み、気付くと昨日のモンツァが今年のヨーロッパでの最終戦でした。
チャンピオンシップは、数字だけ見るとポイントが拮抗していて「最後までわからないドキドキな展開」に見えますが、残りのレースの開催コースを見ても、最近の全然ピリッとしないフェラーリを見ても、もう一杯一杯という感じのBMWを見ても、チャンピオンはほとんどルイスくんで決まりだと思います。
でも、チャンピオンシップがミエミエの展開になってしまっても、1レースごとにドラマがあり、キラッと光るチームやドライバーが出てくるのがF1の楽しみのひとつです。
とくにモンツァは超高速サーキット。最高速が何キロ出るのかも楽しみですし、他のコースよりもオーバーテイクシーンがたくさん期待できます。
でも、今年は先週のスパに続いてウエットレースになってしまいました。
今シーズンのF1は結構ウエットレースが多いような気がします。
最近の異常気象ともいえる天候の変化は、日本だけでなく、世界的なものだということを実感します。
雨で超高速バトルが見られないのは残念ですが、雨のモンツァも過去にいろいろとドラマがあったような気がします。
雨でなくても、このところシーズン大詰めの頃に開催されているので、ドラマチックな展開になりやすいのかもしれません(そう思うのも私がフェラーリファンだからかもしれませんが)。
そんな今年の雨のモンツァを制したのは、21歳と2か月余りのベッテルくんでした。
F1史上最年少でポールポジョンを獲得し、そのまま史上最年少優勝です。
ベッテルくんは昨年デビューした当初から評価が高くて、私もスゴイなぁ、とは思っていましたが、まさか今シーズンのうちに優勝してしまうとは思いませんでした。
それは、ベッテルくんがまだ若くて未熟者だから、というわけではなく、彼がトロロッソという小さなチームのドライバーだったからです。
アグリさんチームが撤退した時に「プライベーターがF1からいなくなるのが残念」と書きましたが、トロロッソも小さなプライベートチームです。
資金の潤沢な大メーカーのチームの中で、開幕当初は明らかにマシン力は劣っていました。
でも、少ない資金と少ないスタッフでコツコツと開発を続け、夏ごろからめきめきと頭角を現してきたように感じます。
来年から大きく規定が変わる関係で、メーカーチームが来年のマシンの開発に早くからシフトしていたこと幸いしたかもしれません。
とにかく、まだトップチームに追いついたとまでは言えないものの、トップチームと十分レースになるぐらいのマシンになったのはスゴイことだと思います。
それにベッテルくんの力が加わって、見事優勝までしてしまいました。
雨のレースはいつも荒れます。天候のいたずらで、思わぬドライバーが優勝するシーンは長いF1観戦歴の中で何度も見てきました。
今回のレースも、そもそもルイスとキミが急に強くなった雨の影響で最後の予選に進めなかったことが大きなファクターです。
とは言っても、ベッテルくんのウエットでの速さは先週のスパで証明されていましたし、今回のレースでも、難しいコンディションの中、大きなミスなく終始トップを独走し続け、マクラーレンのヘイキくんが全然追いつけなかったのも事実です。
単なる「荒れたレース」「ベッテルくん、ラッキー」だけで終わらせることはできません。
ベッテルくんとトロロッソチームの初優勝は、私の中では今年のF1シーズンの最大のトピックスです。
まだ21歳のベッテルくんへの期待と、大メーカーチームに乗っ取られてしまいそうなF1界にプライベートチームの底力を見せつけてくれたトロロッソチームに心から拍手を送りたいです。
来シーズンから規定の変更でF1マシンは大きく変わることになります。
それによって、チームの力関係もガラッと変わる可能性もあります。
その中でも、生粋の「レース屋さん」が集まったプライベートチームも大メーカーチームに負けずに台頭してきて欲しいですし、ベッテルくんのような若くて優秀なドライバーがどんどん出てきて欲しいです。
2008年09月15日
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